オーナーブログ
2023年08月25日
樹木医日記 ~ I wonder ~ ⑧
ソテツは日本に自生する植物で、九州の南端・南西諸島など暖かい地域で生息しています。お寺などでよく見かけるのはなぜだろうと思いますが、比較的寒さに強く、長寿のため、それに株立ち状になり迫力があるためと思います。安土桃山時代から寺社や庭園で植栽されてきたようです。
写真上は幹から若い芽がたくさん出ています。この小さい株から育てることもできるようで、3株持って帰って
育ててみましたが、枯れてしまいました・・・水のやりすぎが原因かもしれません。乾燥に強いので、子株も乾き気味で管理すればよかったかもしれません
写真下は、わかりにくいですがソテツの根っこです。サンゴのような形をしているのが根粒菌とよばれるソテツと共生する菌です。
根粒菌は植物に土壌中の栄養などを送る役目をする菌類ですが、これと共生するソテツは、やせた土地でも生息していける丈夫な植物なのです。
ソテツが丈夫で長寿である理由のひとつかもしれません。