ブログ記事
樹木医日記~Ⅰ wonder~⑰で書いたサクラを枯らせてしまうクビアカツヤカミキリの対策についての続きです。
3月に幹の中にいる幼虫を退治するための樹幹注入をおこないました。
しかし、5月頃からまた幼虫が幹の中でサクラの材を食い荒らす痕跡があちらこちらから見られました。
樹幹注入はサクラが根から吸い上げる水の流れにそって薬剤をサクラの体に巡らせていくのですが、自然圧で巡っていくので、時間がかかるようです。半年くらいかけて幹の内部まで浸透していくようです。
また、樹皮近くを食い荒らしている幼虫に対しては、幹に薬剤を濃いめにかける樹幹散布が有効です。
5月末に1回目の樹幹散布をおこないました。
また、写真のように中から出てくる成虫が周りへ飛び立たないように、ネットも巻いています。
首が赤いので、この名前。
触角が短いので、メスのようです。
6月中頃、神社の神主さんが成虫を見つけて退治してくれました。
動きはゆっくりなので、わりと捕まえたり退治できます。
薬剤やネットなどいろんな対策があり、どれも有効なのですが、このように毎日のように見てくださる方々に
異常をいち早く発見していただいて、被害が広がらないように多くの方に知ってもらうことがとても大切です。
話に聞いていますと、神社のサクラたちは樹齢100年近いようです。
クビアカツヤカミキリに負けないで来年もその先も元気でいてほしい。
私たちにできることを模索しながら、これからも見守っていきたいです。
土谷 昇
監修者
私は造園業に情熱を注ぎ、子ども時代から変わらない「自然の中で過ごす喜び」を今の仕事に活かしています。
土谷 昇
私は造園業に情熱を注ぎ、子ども時代から変わらない「自然の中で過ごす喜び」を今の仕事に活かしています。
幼少期から庭や山で遊び、小さな変化を見逃さず、大切に観察することが好きでした。様々な現場経験を経て、「緑のある暮らし」が日常にもたらす癒しや豊かさを伝えることを、ライフワークとして大切にしています。
現在は、造園の設計・施工・管理を通じて、植物本来の美しさを引き出す仕事に取り組んでいます。四季を通じて移ろう庭の表情や、訪れる人々の笑顔に喜びを感じながら、日々学び、考え、腕を磨いています。
街路樹から野山の植物まで幅広く観察し、そこから得た気づきをブログ記事にも反映しています。自然の小さな発見を通して、皆さまに緑の魅力と可能性を届けていけたらと思っています。
保有資格
- ・一級造園施工管理技士
- ・一級造園技能士
- ・監理技術者
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