オーナーブログ
2024年12月26日
樹木医日記 ~ I wonder ~ ㉘
実はまだ青いものから赤紫色、黒色は完熟でしょうか。
美味しそうにみえたのでかじってみました。
ん~・・・思わずペッとしてしまう苦さ、渋み。
この渋みはポリフェノールといってほとんどの植物がもつ抗酸化物質です。
オリーブの実を食用とするときは、重曹などをつかって渋抜きをする処理が必須のようです。
かじった果肉からはジュワ~っと油っぽいものがにじみます。
オリーブオイルは種からも採取されるようですが、主にこの果肉から採れるのだとか。
原産地であるヨーロッパ地中海沿岸では歴史も古く、紀元前から栽培し利用されていたようです。
なぜ植物はオリーブのような抗酸化物質を作り出すのでしょうか?
光合成をおこなうときに自分の身を守るために作り出す、人間でいう免疫物質のようなものだろうか・・・と思います。
この渋みゆえに鳥や虫が食べることはありませんが、とても栄養価が高いので工夫して人が利用してきたのですね。