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樹木医日記 ~ I wonder ~ ㉛
ヤマザクラ オカメザクラ ソメイヨシノ
ヨウコウ ジュウガツザクラ ヒマラヤザクラ
今年は3月中旬から気温があまりあがらず、関西ではソメイヨシノを中心にまだサクラの花を楽しむことができますね。
日本ではソメイヨシノという品種が成長が早く、美しいので、全国的に多いですが、さくらの品種は数多く500品種以上あるようです。
2月頃からあちこちの公園を見ていますと、冬咲きのヒマラヤザクラは満開をとうに過ぎていたり、秋ごろからぱらぱらと咲き続けるジュウガツザクラは
4月になった今もきれいに咲いていたりします。
ヤマザクラはさくらの原種のうちのひとつです。
日本に自生している11種のさくらのうちのひとつで、関西の山地のあちらこちらに咲いているのはヤマザクラが多いです。
サクラは寿命が短いとか性質が強くないと言われることもありますが、私はサクラは生命力の強い木だと感じています。
病気や虫などたくさんの被害にあうことは確かです。
それでも、根元や幹などから新しい芽を出し成長する力(萌芽力)があり、地上部の主な幹枝が大半枯れかかっていても、新しい枝で成長していく姿はなかなか
たくましいなと思うのです。
戦後日本中で植えられたサクラたちをどのように管理していくか、これからも変わらず愛されていくだろうサクラへのかかわり方を考え続けること、
サクラだけに限ったことではないですが、樹木たちの未来を考え続けること想像することが大切だと思います。