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先日、ケヤキの強剪定を行った現場でキノコに出会いました!
こちらのケヤキはすでに腐朽が進み、幹には所々に空洞が見られました。
その空洞になったところから、立派なキノコが顔をのぞかせていました。
ヒダは白色、垂生でやや疎、柄はわずかに側生していて、カサは浅い皿状に開いてきています。
おそらく、ヒラタケ科かキシメジ科のキノコだろうということは分かったのですが・・・。
有力なのは、ウスヒラタケかシロノハイイロシメジかなぁと思いつつ、やはりキノコの同定は難しいですね。
秋はキノコ狩りの季節ですが、毎年、誤って毒キノコを食べてしまったというニュースが出ています。
採ったキノコを食べるのは、よっぽど自信がある場合かキノコの専門家に見てもらってからがいいでしょう。
候補として出したウスヒラタケは、広葉樹の枯れ木や倒木によく発生する白色腐朽菌です。
白色腐朽菌は木材を腐朽させる菌類で、ほかにシイタケやエノキタケもこれに含まれます。
白色腐朽菌とは・・・
まず、木材は大きく分けてセルロース、ヘミセルロース、リグニンの3つの成分から構成されています。
その中のリグニンというのは難分解性の成分で、人工的に分解する場合はさまざまな薬品と多くのエネルギーが必要になります。
木材は、リグニンが存在することで頑丈かつ微生物などによる分解を受けにくくなっているのです。
そんな難分解性のリグニンを自然界で唯一分解できる生物種が、菌類の中の白色腐朽菌なのです!
白色腐朽菌という名前は、木材中の褐色成分であるリグニンを分解することで、木材が白く変色することから名付けられました。
白色腐朽菌はリグニンを分解するために、特別なタンパク質(リグニン分解酵素)を分泌します。
リグニン分解酵素は、高分子のリグニンを低分子にする働き(複雑な構造を単純な構造に変える働き)を持っています。
最近では、白色腐朽菌が生産するリグニン分解酵素が、リグニンを分解するための特別な構造をもっていることや、
窒素が少ない状況で酵素の生産が活発になるということが分かっています。
このことから、わずかな窒素しか含まれない木材中で酵素が生産されやすいのではないかと考えられています。
ナナ
執筆・編集者
国立大学農学部を卒業後、飲食業界で日本各地の食材の魅力を発信する仕事に携わってきました。
ナナ
国立大学農学部を卒業後、飲食業界で日本各地の食材の魅力を発信する仕事に携わってきました。
その経験を通じて、より自然や植物と向き合う働き方を求め、未経験から造園の世界へ飛び込みました。現在は現場での学びを重ねながら、地域の緑を豊かにする活動に取り組んでいます。
休日には街や山で小さな生き物を観察し、その生態を調べるのが楽しみです。自然の奥深さを少しでも多くの人に伝えていければと思っています。
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