ブログ記事
サクラのソメイヨシノの写真です。
大阪の堺市で弱ってきているソメイヨシノに出会いました。
原因は、幹や根元にたくさん出ているフラス(木くず混じりの幼虫のフンのこと)がヒントです。
外来生物のクビアカツヤカミキリの幼虫に体の中を食べられて、少しづつサクラが弱ってきて、いずれ枯れてしまうのです。
幼虫は2~3年くらいで成虫となりますが、その間に年々サクラは弱っていくのです。
木の幹に薬剤を注射のように注入することで幼虫を退治する方法もありますが、このサクラのようにあちこちの幹が食べられていると注入できる健全な部分を探すのがむずかしいです。
私はこのサクラにはなるべく早く根元から20センチくらいのところで切ってしまうことが良いと思います。
サクラを切ってしまうなんて!と思われるかもしれませんが、サクラは根元から芽を出すことが多い木です。
生きてサクラに力のあるうちに、切って根元から新しい枝を育てる。
更新がサクラには有効な場合があります。
外来生物のクビアカツヤカミキリがあちこちでサクラに被害を及ぼしていますが、サクラにも自分を守り生き抜く力が備わっているように思います。
土谷 昇
監修者
私は造園業に情熱を注ぎ、子ども時代から変わらない「自然の中で過ごす喜び」を今の仕事に活かしています。
土谷 昇
私は造園業に情熱を注ぎ、子ども時代から変わらない「自然の中で過ごす喜び」を今の仕事に活かしています。
幼少期から庭や山で遊び、小さな変化を見逃さず、大切に観察することが好きでした。様々な現場経験を経て、「緑のある暮らし」が日常にもたらす癒しや豊かさを伝えることを、ライフワークとして大切にしています。
現在は、造園の設計・施工・管理を通じて、植物本来の美しさを引き出す仕事に取り組んでいます。四季を通じて移ろう庭の表情や、訪れる人々の笑顔に喜びを感じながら、日々学び、考え、腕を磨いています。
街路樹から野山の植物まで幅広く観察し、そこから得た気づきをブログ記事にも反映しています。自然の小さな発見を通して、皆さまに緑の魅力と可能性を届けていけたらと思っています。
保有資格
- ・一級造園施工管理技士
- ・一級造園技能士
- ・監理技術者
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