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2024年03月04日
樹木医日記 ~ I wonder ~ ⑰
こんにちは。3月になりましたね。もう少しでサクラが咲き始める季節になりました。
この写真の木もサクラです。ソメイヨシノというサクラの中で最もたくさん植えられているサクラです。
このサクラが、今日本のあちこちで被害にあっています。
以前にも堺市で同じ被害にあっているサクラがいました。
被害を与えているのは、中国からやってきた外来生物クビアカツヤカミキリです。
クビアカツヤカミキリ、通常のカミキリムシよりも繁殖する数が多く、
サクラに成虫が入ってしまうとおよそ3~4年でサクラを枯らせてしまうのです。
近畿では、大阪・兵庫・奈良・和歌山などでクビアカツヤカミキリの被害は拡大中です。
このサクラは大阪市内平野区のある神社にいます。
クビアカツヤカミキリの被害を見つけて、このサクラを救うために対策をとることになりました。
3月の始め。樹幹注入という方法でサクラの幹に薬剤をうちました。
このサクラ、被害はでていますが、まだ枯れている部分はなく、ヤニとよばれる抵抗物質をたくさん出してカミキリの被害と闘っているところです。
この薬剤が効いて、カミキリムシの被害をここでくいとめることができるように。
あとは経過観察を続けていくことが大切です。