オーナーブログ
2024年04月15日
樹木医日記 ~ I wonder ~ ⑱
ひさしぶりに大阪駅へ出ましたら、ビルが立ち並ぶ中に緑の空間を見ることができました。
大阪駅周辺は数十年前から開発が進んでいます。
写真の工事中のエリアも今年の秋には完成して、大阪駅周辺の公園として開設されるようです。
大阪市全体で見ますと、街路樹や公園の木が伐採・更新を大規模におこなっていて、都市生活に季節や緑陰、心の安堵感などの数々の潤いを与えてくれていた木がなくなっていくのは、やはり胸が痛くなります。
木も生き物なのでいつか終わりが来て、また新しい命へつながっていくのですが。
木の終わりは伐採か倒れるかです。
街中で倒れると大惨事になる恐れがあるので、それは回避しなければいけません。
残すべき緑と伐採・更新すべき緑の選別。
そして、これから新しく植える緑を20年後50年後を見据えた植栽プランをたてて、維持することを惜しまないでほしいと思っています。
木が大きく育ち、下草に光や風が入る維持管理に素晴らしいなあと感じました。
50年後、100年後の大阪は今よりも緑豊かな都市になっているでしょうか。
大きく育つ木を植えることも大きく育たない木を植えることも、両方を適材適所に未来を想像して計画をたてる。
木を育てることの大切さは植えた後の維持管理にかかっているのです。